「リラックスしてくださいと言われても、力の抜き方がわからない」「寝ている間も肩に力が入っている気がする」。当院に来られる方から、このようなご相談をよくいただきます。
この「力が抜けない」状態は、身体が不安定さを補うために、無意識に筋肉を働かせ続けている状態かもしれない、という見方があります。
背景にある「リブフレア」と「腹圧(IAP)」
腰痛や反り腰の方に多いとされるのが、肋骨が外側に広がった状態(リブフレア)です。肋骨が開くと、体幹を内側から支える「腹腔内圧(IAP)」が働きにくくなると考えられています。
なぜ筋肉を固めてしまうのか
腹圧がうまく使えない状態や、バランスを取るための感覚(前庭覚・体性感覚・視覚)が働きにくい状態では、身体は筋肉を固めて支えようとします。
いわば「体幹が不安定でバランスが取りにくいため、無意識に筋肉を固めて身体を守っている」という状態です。本人が怠けているわけでも、意識の問題でもありません。
必要なのは、感覚の再学習
身体が不安定さを感じている状態でいくら筋肉を揉みほぐしても、また緊張が戻ってきやすいと考えられます。重要なのは、無理に力を抜こうとすることではありません。
- 呼吸を通じて腹圧を高め、体幹を内側から支えられる状態をつくる
- 感覚を磨く運動を通じて、身体が安心して動ける範囲を広げる
このステップを踏むことで、自然と全身の力が抜けやすくなっていくと考えています。
当院での関わり方
当院では、整体で身体の負担を取り除いたうえで、こうした「感覚」にアプローチする運動療法を行っています。慢性的な痛みや、力が抜けないお悩みがある方は、ぜひ一度ご相談ください。